香川大学の議員インターン生をアテンドして、熊本大学のゼミ生と一緒に、豊島の産廃跡地である水の浦の視察に行きました。
私たちは何か困ったことが起きると、その問題について、行政に相談して、解決を図ります。
それで問題が解決されることもありますが、「どうしようもない」と、解決をあきらめるしかないというケースも少なくありません。
私も住民の相談を受けて、力になれなかったことを何度も経験しています。
そんな時、何をすればいいか、どこに訴えたらいいかがわからず、我慢するという選択をされるケースがほとんどだと思いますが、豊島事件のケースは、住民たちがこぞって問題を提起しつづけ、一人ひとりが勉強し、自分の言葉で語り、多くの人の支持を得るようになりました 。
ついつい私たちは、自分の関係することにのみ興味を示し、「自分の利益になるかどうか」、というモノサシで行動してしまいがちです。
私たちが何かの問題に無関心であればあるほど、社会的にはそれを黙認するというポジティブな評価とみなされ、問題は解決に向かいません。
そして、いざ自分が問題の当事者になった時に、自分が放置(黙認)した問題は、ブーメランのように自分に返ってくることになります。
こうした私たち一人ひとりの姿勢を問うているのが、豊島事件だと思います。
住民自治とは、民主主義とはについて、改めて考えさせられました。
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