株式会社サニーサイドさんに視察に伺いました。
こちらでは、清掃業務を通じて、引きこもり、ニート、障がい者、生活保護受給者等の積極的な雇用を図っておられます。
「みんな個性がある。
だれかと話すのが苦手な人。
ちょっとしか働けない人。
障がいがある人。
それは、ぜんぶ個性。」
この個性が共生し調和が発展を生む
という理念の下、多田社長は、230名の社員の内、約半数を障がい者や、引きこもりといった、一般的には就労するのが難しい方々を雇い入れています。
「一般的には就労するのが難しい」というのは誰を基準にしているのでしょうか?
「一般的には」という言葉が示す通り、多数派(マジョリティ)が合理的に自分たちの基準を正統化しているのです。
ここで、高齢者が35%、障がい者が8%、発達障がいが10%、LGBTQが10%、ニート・引きこもりが3.6%というデータから、それを差し引いた残りの数字、いわゆる健常者は33.4%となり、どちらがマイノリティなのか、わからなくなります。
私たちは誰のための社会(ルール、基準)を作っているのでしょうか。
あらためて考えさせられる視察となりました。
行政の役割として、(既得権益を固定化することではなく)こうしたさまざまな層が社会参加しやすくするように常にアップデートすることがとても重要だと思いました。
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