9月10日(水)は、防災と道路復旧に関する2つの現場を視察しました。実際の被害や復旧工事の現場を目の当たりにし、改めて「地域を守るインフラ」の重要性を痛感しました。
① 新庄川橋(国道415号)架け替え事業
昭和48年に完成した新庄川橋は、長年の使用で支承や床版の劣化、鋼材の腐食が進み、補修では対応しきれない段階に入っています。さらに橋下の余裕が少なく、庄川の治水上も「ボトルネック」となっていました。
そのため現在は、橋の高さを約22メートルに上げ、延長400mの新しい橋を架ける工事が進められています。総事業費は約40億円、国土交通省の河川整備計画に基づく大規模なプロジェクトです。
老朽化対策と治水対策を同時に進める姿勢は、香川県にとっても大変参考になると感じました。

② 国道359号(小矢部市内山地区)災害復旧工事
こちらは、令和6年能登半島地震で大規模な斜面崩壊が発生し、道路が寸断された現場です。地盤が大きく動いたため、単なる舗装修繕ではなく、排水ドレンで地下水を抜き、ポリプロピレンによる法面強化を組み合わせた改良復旧が行われています。
総事業費は約4億円。激甚災害指定を受け、予算はほぼ国から確保されていますが、現場では施工業者が不足しているという課題がありました。石川県側の復旧工事に人員が集中しており、富山県側では業者確保が難しいという現実です。
香川県で大規模災害が起きた場合も、施工業者が他地域に取られてしまう可能性があり、「広域災害時の施工体制確保」は今後の大きな課題だと強く感じました。

新庄川橋と国道359号、どちらも「老朽化」と「災害」という異なる要因ですが、共通していたのは 「ただ直すのではなく、より強く再生する」 という視点が重要だと思いました。
香川県でも、災害復旧や橋梁更新を「原形復旧」だけでなく「改良復旧」として位置づけ、財源や施工体制も含めて備えていく必要があります。
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