福祉・介護 2026.06.21

212 小豆郡手をつなぐ育成会の総会に出席し、佛教大学の田中智子教授による「障害者家族の老いる権利」と題した講演を拝聴しました。

 

障害者家族にも老いる権利がある

 

本日6/21㈰、小豆郡手をつなぐ育成会の総会に出席し、佛教大学の田中智子教授による「障害者家族の老いる権利」と題した講演を拝聴しました。

講演を通じて、改めて考えさせられたのは、「親なき後問題」と呼ばれる課題の本質です。
障害福祉の分野では、これまで「親が亡くなった後、障害のある子どもはどう暮らしていくのか」という視点で語られることが多くありました。
しかし田中教授は、まずその前に、「親自身にも老いる権利がある」ということを強調されました。

 

親もまた年を重ねる。

現在は、重い障害のある方が地域で暮らしながら高齢期を迎える、歴史上初めての世代とも言われています。
その結果、「障害のある子ども」と「親」の双方が高齢化する、「親子二世代の老い」が現実のものとなっています。

親は自分自身の老いと向き合いながら、同時に子どもの将来についても考え続けなければなりません。

これは単なる子育てではなく、何十年にもわたるケアを担う「ケアラー」としての役割でもあります。

 

「任せられない」のではなく「任せる先がない」

 

講演では、障害のある方の住まいの選択肢についても触れられました。
親なき後への不安を抱えている家族は非常に多く、調査では9割を超える方が将来に不安を感じているとのことです。
一方で、グループホームや入所施設の待機者も少なくありません。
そのため、「親が子離れできない」という話ではなく、「安心して任せられる場所や支援体制が十分にない」という現実があります。
これは家族だけの問題ではなく、社会全体で考えるべき課題だと感じました。

 

小豆島だからできること。

講演の中で印象的だったのは、
「幼少期からの地域のつながりを活かした、オーダーメイドの暮らし」という考え方です。
小豆島は都市部と比べると、学校や福祉事業所、医療機関、地域住民同士の距離が近く、顔の見える関係が築きやすい地域です。
その強みを活かしながら、

障害のある本人が安心して暮らせること

家族も自分自身の人生を大切にできること

将来にわたって支え合える地域をつくること
が重要ではないかと感じました。

 

今の暮らしの安心が、将来の安心につながる
講演の最後に紹介された言葉の中で、私が特に印象に残ったのは、「今の暮らしの保障が、将来の安心をつくりだす」という考え方です。
親なき後だけを心配するのではなく、今この瞬間に障害のある方が地域で安心して暮らせる環境を整えていくこと。
それが結果として、本人や家族の将来の安心につながっていくのだと思います。
今回の講演は、「障害者支援」と「家族支援」を別々に考えるのではなく、両方を一体として考えることの大切さを改めて学ぶ機会となりました。
今後の県政活動においても、当事者やご家族の声に耳を傾けながら、誰もが安心して暮らし続けられる地域づくりに取り組んでまいります。

  • SHARE

カテゴリー 一覧

PAGE TOP