県議会質問地域活動 2026.09.30

245. 令和8年 県議会総務委員会 質疑応答状況 移動交番による地域活動の充実について

 

(質問)

先日の総務委員会の県内視察で、県警が運用する移動交番について説明を伺いました。

地域安全・安心を守るうえで、交番や駐在所は住民にとって最も身近な警察の窓口であります。一方で、本県には離島や中山間地域も多く、地域によって人口構成や交通事情、事件・事故の発生状況、さらには住民が抱える不安や困りごとも異なります。高齢化が進む地域では、警察署まで出向くこと自体が負担になる方もおられると思いますし、事件や事故の件数だけでは表れない、地域ならではの不安もあると思います。

 

そうした中、固定された交番や駐在所に加えて、必要な地域に警察官の側から出向いて活動できる移動交番は、地域警察を補完する手段として非常に重要だと感じています。

 

県警察では現在、2台の移動交番車を運用していると伺っていますが、事前にお聞きしたところ、出動先について一律に明文化された選定基準を設けているわけではなく、それぞれの地域の状況などを踏まえて月ごとの計画を立てているということでございました。

 

また、移動交番の活動は、必ずしも車両を現地に持ち込んで行うものだけではなく、移動交番係として、地域の実情に応じた活動も行っていると伺っています。

 

そこで、県警察では、移動交番係を地域警察活動の中でどのように位置付け、どのような考え方で活動する地域を選定しているのか。また、移動交番車による活動も含め、現在どのような活動を行っているのかについてお尋ねいたします。

 

(生安部長答弁)

小泉委員の移動交番による活動についての御質問にお答えいたします。

 

移動交番係は、委員御質問のとおり、移動交番車を拠点として行う活動と、移動交番車を使用せず、腕章を着用した専属の警察官が行う活動の2つの形態で運用しております。

移動交番は、その機動力を活かしてイベント会場、中山間地域・島嶼部などを中心に各種届出、相談受理、広報活動その他登下校時の児童の見守り活動、状況によっては緊急時の初動対応などの活動を行っており、移動交番は、交番・駐在所の機能を補完する活動を行うものと位置付けております。

活動地域の選定にありましては、まずは祭事のような季節的要因や各種イベント開催予定など、県民の方々や観光客が多数集まる機会を考慮することとなりますが、それに加え、地域の方々のニーズなどについても本部と警察署で検討の上、総合的に判断しております。

 

(再質問)

今の御答弁で、移動交番係は、ただ「移動交番車をどこに出すか」というだけではなく、必要に応じて車両を使わずに地域へ出向いて、離島などでは駐在所等を拠点として戸別訪問や巡回を行うなど、既存の警察署、交番、駐在所を機動的に補完できる取組みであると理解いたしました。

 

この「機動性」を今後さらに生かしていただきたいと思っています。

 

その際、どこに、どのような警察活動へのニーズがあるのかを丁寧に把握することが重要となります。事件や事故の発生状況だけでなく、高齢化の状況や交通事情、地域住民が日頃感じている不安、地元の警察署や交番・駐在所に寄せられる相談や要望など、数字だけでは捉えにくい地域の実情もあるのではないでしょうか。

 

また、「移動交番に来てほしい」という要望があった地域だけを見ていては、そもそもこうした活動を要望できることを知らない地域や、声を上げにくい住民のニーズを拾えない可能性があります。住民からの要望を待つだけでなく、日頃から地域に接している警察署や交番・駐在所、自治体などを通じて、潜在的なニーズを把握していく視点も必要だと考えております。

さらに、実際に地域へ出向き、戸別訪問や相談対応をするからこそ初めて見えてくる課題もあると思います。そこで得た住民の声や地域の変化を、次の活動地域の選定や巡回計画に還元していくことも、移動交番係の強みを生かすことにつながるのではないでしょうか。

限られた人員や車両を有効に活用するためにも、「要望があったから行く」というだけではなく、地域の実情を把握し、活動し、そこで得た情報を次の活動につなげるという循環をつくることが重要だと考えます。 

 

そこで、今後、移動交番係の活動について、地域住民の声や地域の実情をどのように把握し、それを活動地域の選定や月ごとの計画に反映していくのか。

また、離島をはじめとした地域の実情に応じて移動交番係の機動力を生かした地域警察活動を一層充実させていく考えについて、お伺いいたします。

 

(生活安全部長答弁)

小泉委員の再度の御質問にお答えいたします。

 

移動交番の活動計画の策定にありましては、先程申し上げましたとおり、まずは祭事のような季節的要因や各種イベント開催予定など県民の方々や観光客が多数集まる機会を考慮することとなりますが、それ以外に委員御指摘のとおり、地域の方々のニーズに応じた活動を展開することも重要な視点であると考えております。

地域の方々のニーズにつきましては、地元自治体との平素からの情報交換や交通安全・防犯団体との各種会議、警察署協議会等の機会を通じまして一定程度把握し、計画に反映しているところでございます。

県警察といたしましては、移動交番の機動力を活かしながら、求められている場所で計画的に警察活動を推進し、地域の安全安心を確保してまいります。

 

(要望)

地域のニーズを踏まえて計画を作成されるということで、必ずしも事件とか事故の件数が多いといった部分での取組みが必要なわけではなくて、なかなかそう言った声が上がってきにくいところも含めて地域のニーズとして捉えていただいて、今後の移動交番の計画を策定する際の基準にしていただけるように要望いたしまして質問を終わります。

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