本日はオリーブ研究所に視察に伺いました。
オリーブ研究所は元をたどれば、農商務省指定オリーブ試験地として1907年に旧内海町西村に創設され、翌年苗羽にオリーブ519本が定植されました。同時期に三重県と鹿児島県でもオリーブが導入されましたが、今は香川県でのみ施設が残っています。
小豆島では日照時間や降水量といった気候条件によりオリーブが根づき、国内では比較的オリーブに適している環境となっています。
2011年、小豆島の小豆分場をオリーブ研究所と改称され、香川県の成長戦略の中でもオリーブが独立した項目として注力され始めました。
世界中にはオリーブがその土地ごとに適した品種が根づいており、1600種ほどあるようです。日本に導入され、現在国内で栽培されているのはミッション7割、ルッカ1割、マンザニロ1割、ネバ1割となっていますが、日本独自の品種はありませんでした。
オリーブ研究所による交配、開発により2017年に新品種「香オリ」ができました。交配の取組をスタートしてから実をとれるようになるまで10年近くかかり、数十年前からの取組の成果がここ数年前に表れたのです。
複数の「香オリ」の中から、3号と5号が選定され、2023年度から販売が始まり、今に至っています。
こうした品種の開発・選定の取組は一朝一夕で成果が表れるものではありません。
1907年から始まった小豆島でのオリーブ栽培の技術を是非、多くの方に知っていただき、小豆島ブランドを確率させたいと思っています。
※オリーブ研究所の取組はその他にもいろいろとありますが、今回は「品種開発」に絞ってご紹介させていただきました。続編に乞うご期待!
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