7月18日(金)、中小企業家同友会 小豆島支部の7月例会に参加しました。
今回のテーマは「事業承継と仲間づくり~中同協ビジョンを見据えて~」。講師としてお越しくださったのは、高松市で訪問看護事業を展開されている、株式会社共生 代表取締役 橋本文江さんです。
経営者としての「覚悟」が芽生えた瞬間
橋本さんは、もともと現場の管理者として訪問看護に関わっておられましたが、事業承継により法人の代表に就任されました。その中で感じたのは、「現場を守る」だけでなく、「地域の中で自社がどんな役割を果たせるか」を真剣に考える必要性だったそうです。
「経営者としての覚悟が芽生えた時」という今回のテーマのとおり、代表という立場になって初めて見えてきたもの、感じたことが率直に語られ、非常に心に残りました。
地域福祉に開かれた事業所づくり
橋本さんの取り組みで特に印象的だったのは、訪問看護という事業を地域に開き、他の事業所や学校との連携を積極的に進めていることです。
他の訪問看護事業所や介護事業所と連携した検討会の立ち上げ
実習生や高校生のインターンシップ・見学の受け入れ
地域の見学会の企画・参加による啓発活動
など、単なる経営ではなく「地域共生」の視点からのアプローチが印象的でした。
香川県議会でも、地域福祉や人材育成、事業承継などに関する政策に日々取り組んでいますが、今回の例会はそうした課題が現場でどのように体現されているかを学ぶ貴重な機会となりました。
訪問看護や介護の現場では人材不足や制度の壁など、さまざまな課題がありますが、現場の方々が地域に根ざし、工夫と情熱をもって取り組んでいる姿を見ると、制度面からの支援の必要性を改めて実感します。
また、事業承継を通じて次世代の担い手が育ち、地域とともに歩む事業が根づいていくことの大切さを、県政の立場からも支えていけるよう、今後の政策提案につなげてまいります。
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