産業県議会質問 2025.06.30

2025年5月 経済委員会質疑応答状況 人生100年時代を見据えた観光戦略について

 

(質問)

本県の総合計画では、人生100年時代のフロンティア県の実現に向けた重点政策の一つとして、観光振興が掲げられている。

選ばれる香川を目指し、戦略的な誘致施策や豊かな地域資源を活用した観光展開が明記されており、交流人口の回復、拡大に資する重要な分野とされている。

 

小豆島では、持続可能な観光地づくりへの取組みが着実に進められており、昨年度、オランダの国際認証機関「グリーン・デスティネーションズ」による評価において、「シルバーアワード」を受賞した。この認証では、地域文化の継承ユニバーサルビーチの整備、地域住民と共に創る観光のあり方などが特に評価されており、持続可能な観光という点で、県の今後の観光政策とも親和性のある取組みである。

 

また、小豆島には島遍路と呼ばれる88ヶ所霊場めぐりの文化があり、地域文化や人と人との触れ合いを感じる旅として、今の時代に求められる観光の姿を体現している。

 

加えて、小豆島は香川県と兵庫県が連携して造成された「神戸→小豆島→直島」をめぐる広域観光ルートの中核に位置付けられており、文化・自然・芸術を一体的に楽しめる旅の構成要素として、極めて重要な場所となっている。

 

そこで、人生100年時代を見据えた観光のあり方を、今後、県の観光戦略の中でどのように位置付けていくか、そして小豆島における島遍路などの地域資源の魅力について、国際認証や広域観光ルートとも接続しながら、どのように展開、発信していくか、伺う。

 

(西尾交流推進部長)

県総合計画において、観光振興は重点政策の一つに位置付けられており、観光香川の推進のため、地域の文化や歴史に根差した町並みなどを地域住民とともに整備・保全し、魅力ある街づくりにより、観光客から選ばれ続ける地域となるため、官民が連携して、情報発信や誘客活動を継続的に行うことが求められている。

 

そうした中で、小豆島2町が持続可能な観光地づくりを着実に進め、国際認証機関「グリーン・デスティネーションズ」から「シルバーアワード」を受賞したことは大変意義深いことだと考えている。この国際認証は、海外からの旅行者、特に自然や文化を重視する欧米からの旅行者からの信頼獲得に繋がるものと考えており、欧州や北米では、SDGs対応型旅行先として、小豆島がその選択肢に入ることに繋がると考えている。

 

小豆島観光協会や小豆島2町と県及び県観光協会は、以前から積極的に連携してきたところであり、今後も観光情報の発信や誘客プロモーションを協力して展開していきたい。

 

また、小豆島88ヶ所霊場をめぐる島遍路は、小豆島の歴史や文化を身近に感じながら、自然や絶景を楽しむことのできる、本県ならではの魅力的な観光コンテンツの1つである。この他にも寒霞渓や農村歌舞伎、中山千枚田の虫送りなどの体験コンテンツなど、小豆島は豊富な観光資源を有している。

 

これらと国際認証や広域観光とを連携させていくにあたって、まず、インバウンドは、国際認証は海外旅行者の信頼獲得に繋がるものであり、特にヨーロッパの大手旅行会社や予約サイトなどで認証された観光地を優先的に紹介していると伺っている。

 

また、JNTO(日本政府観光局)などが配布する英語版の観光パンフレットや、県も参画する四国ツーリズム創造機構の英語版の公式サイトでもシルバーアワード受賞のことが掲載されており、旅行会社の企画担当者が情報を取得利用できるようになっている。

さらに、国内向けでは、以前から県でも公式観光サイトやSNS等において、島遍路を初めとする小豆島内の観光地の魅力を広く紹介しているところであり、旅行会社に向け観光素材集に掲載をするなど、様々な機会を通じて誘客に繋がる取組みを行っており、広域観光の観点からも、兵庫県と連携し、昨年、小豆島を含む広域を周遊する旅行商品の造成・販売を支援したところである。

 加えて、環境配慮などが重視される、教育旅行や研修旅行においても、旅行先選定の際の大きな判断材料となると考えており、県としても後押ししていきたいと考えている。

 

(再質問)

小豆島では英語や中国語といった多言語対応やSNS、インフルエンサー活用までは手が回らないという現場の声がある。

 

また、6月4日に高松市で開催された四国4県知事と経済団体による懇談会では、観光ガイドの多言語対応や、キャッシュレス環境の整備など課題として挙げられており、香川県としても、四国一体での観光キャンペーンを実施し、首都圏や京都などでのPRを強化していく方針が示されたと聞いている。

 

こうした動きと小豆島の現場をつなぎ合わせ、観光の磨き上げと発信強化が両輪で進むようにすることが大切である。

 

そこで、改めて小豆島の観光資源を四国広域観光やインバウンド戦略とも接続しつつ、英語・中国語など多言語での情報発信、SNSや動画配信、インフルエンサー活用、キャッシュレス環境の整備などをどのように進めていくのか、そして、小豆島観光協会などの地域のプレーヤーと、持続可能な観光づくりをさらに進化させていくための今後の支援や協働体制の整備のあり方について、考えを伺う。

 

(西尾交流推進部長)

海外に向けた多言語での情報発信の取り組みについて、県では、英語・中国語・韓国語等による情報発信や、海外での現地旅行博に出展するなどして、観光PRを行っているところである。

また、四国の広域観光を促進する四国ツーリズム創造機構でも同様の取組みが行われているところである。

 

SNSを用いた情報発信ついては、県公式のフェイスブックやインスタグラム、エックスで観光情報を写真や動画なども織りまぜながら発信をしているところである。また、大きな影響力のあるインフルエンサーが発信する情報は注目や共感を集めることから、今年度は自治体と連携実績のあるインフルエンサーとのタイアップ投稿や、旅行系・グルメ系のインフルエンサーの起用により、県内の魅力あるスポットの投稿を行うことで、若年層への発信力の強化なども図りたいと考えている。

 

キャッシュレス環境の整備については、これまでも、「香川県事業者の未来への投資を応援する総合補助金」などを活用し、県内公共交通機関や宿泊施設を支援してきたところであり、今後も国の補助事業の活用など含め、官民一体となって進めていきたいと考えている。

 

また、地域のプレーヤーとの協働体制について、小豆島観光協会を始めとして、地域で活動されているプレーヤーとの連携は非常に重要と考えている。これまでも小豆島観光協会や小豆島2町の観光担当者と連携した取組みを心がけてきており、例えば、県観光協会が行う国内外の商談会では、小豆島の方にも参加してもらっているところである。

 

また、地域の観光振興の取組みに従事されている方について、地域観光づくりマネージャーとして、地域のリーダー的な役割を担ってもらっており、県内13名のうち小豆島は4名の方に活躍してもらっている。

 

その他、持続可能な観光コンテンツの造成やイベント支援など補助制度も設けており、ほぼ毎年、小豆島のイベントは採択しているところである。

 

こういった取組みを通じ、関係団体とも連携しながら、持続可能な観光地づくりの支援に取り組んでいきたい。

 

 

 

  • SHARE

カテゴリー 一覧

PAGE TOP