(質問)
私たちは、どこに生まれるかを選ぶことはできない。
しかし、どこに生まれ、どこに住んでいても、必要な医療を受けることは、県民の基本的な権利であり、医療の充実は単なる行政サービスの一つではない。
将来に希望を持って地域に定住し、安心して子どもを育て、高齢になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる。
地域で暮らし続けるための大前提を支える基盤の一つが医療である。
本県においては、第八次香川県保健医療計画において、将来にわたり持続可能な医療提供体制の構築に向け、3つの二次保健医療圏を設定し、体制整備を推進することとされている。
小豆圏域は本県唯一の離島医療圏であり、本土とは異なる課題を抱えている。
離島では医療機関の数が限られ、一つの医療機関への負担が大きくなる傾向にあり、また、一人の医師や看護師の異動や退職が地域医療全体に与える影響も小さくない。
専門的な検査や高度な治療が必要な場合は、本土の大きな医療機関との連携が不可欠で、患者や家族は移動や付き添いなどが大きな負担となる。
このように、離島の医療体制には多くの課題があるが、中でも喫緊の課題は、医師・看護師の確保である。
第八次香川県保健医療計画には、人口10万人当たりの医師従事者数が掲載されており、医師数の直近の統計では、県全域は299.9人と全国平均の267.4人を上回る一方、小豆圏域は191.9人にとどまり、県及び全国平均を大きく下回る。
また、看護師数についても県平均を下回る。
地域の方々から医療に関する相談を受けることがあり、その多くは、医療従事者への不満よりも、
「将来にわたり島で必要な医療が受けられるのだろうか」
という不安であると受け止めている。
人口減少や少子高齢化が進む中、全国的に医師や看護師の確保競争は今後さらに激しくなることが予想され、離島地域においては、その影響をより強く受ける懸念がある。
また、医師や看護師の確保に加え、働き続けられる環境を整えて定着を図ること、さらに専門医との連携や研修機会の充実などを通じて、医療の質を維持向上させていくことも重要であると考える。
小豆圏域における医療体制の維持は、医療政策の課題に留まらず、離島に住み続けたいと願う人が住み続けられる地域を守るための課題であり、人口減少対策や地域づくりにも直結する課題である。
そこで、どこに生まれ、どこに住んでいても必要な医療を受ける権利を守るため、第八次香川県保健医療計画を踏まえ、小豆保健医療圏における医師・看護師の確保と定着、さらには医療の質の維持向上に向けて、県として今後どのような方針で取り組んでいくのか、知事に伺う。
(知事答弁)

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