福祉・介護教育県議会質問 2023.10.04

2023年9月県議会定例会_一般質問「ゼロアイランド構想」の実現について

 

小泉委員(質問)

 民間デイサービスとして平成5年に開所した「このゆびとーまれ」が始めた「富山型デイサービス」は、古民家を改修した小規模でアットホームな雰囲気の中、利用者が自然に過ごせることや、利用者を限定しないため、お年寄りが小さな子どもを見守ったりするなど、当たり前の生活がある。この富山型デイサービスは、国の構造改革特区の活用より少しずつ発展・拡大し、平成30年度には、「共生型サービス」として全国一律の制度としてスタートした。

 

「共生型サービス」は、障害福祉サービス事業所が、特例的に介護保険サービスを提供する、あるいは、介護保険サービス事業所が、特例的に障害福祉サービスを提供するという指定制度であり、障害者が65歳以上になっても、従来から利用してきた事業所で引き続きサービスを受けることが可能になったり、高齢者だけでなく障害児・者など多様な利用者が共に暮らし、支え合うことで、地域共生社会を推進するためのきっかけになり、また、介護分野、障害福祉分野のいずれにおいても深刻化する人材不足を解決する1つの方法になるのではないかと考えられる。

 

全国の共生型サービス事業所数は、障害福祉サービス事業所が179事業所に対し県内が3事業所、介護保険事業所が1,065事業所に対し県内が6事業所となっており、県内ではまだ普及していない。

 

国が行った自治体向けアンケートでは、共生型サービスを周知・普及することによって、「人材が不足する中、共生型介護保険サービスにより、貴重な人材を有効に活用することができる」、「不足する障害福祉サービスが共生型障害福祉サービスで補うことができる」などの効果が期待されている。

 

本県における障害者福祉施策を推進する計画である「第6期かがわ障害者プラン」においても、共生型サービス事業所を含め指定事業者の拡充に努める、とされ、また、高齢者の保健福祉施策を推進する計画である「第8期香川県高齢者保健福祉計画」においても、共生型サービスを推進する、とされているところである。

 

そこで、共生型サービスの拡充・推進について、課題をどのように捉え、今後どのように取り組んでいくのか、知事にお伺いする。

 

(知事答弁)

障害福祉サービスと介護保険サービスを一つの事業所で提供する共生型サービスは、介護や障害といった枠組みにとらわれず、

多様化・複雑化している福祉ニーズに臨機応変に対応し、地域の実情に応じたサービス提供体制整備や人材確保を行うことができることから、国において制度化された。

 

共生型サービスを提供している事業所からは、「年齢や特性を超えて、様々な支援が必要な人たちに対する支援活動の拠点となる」と肯定的な意見が聞かれる一方で、「障害者と高齢者を一つの施設で支援することによる、従来の支援方法との違いなど、施設の運営方法がよくわからない」などの声も聞かれているところでありる。

 

県としては、共生型サービスを拡充していくことは、地域共生社会の推進や人材確保対策などの観点から、非常に有意義であると考えており、これまでも介護保険サービス事業所が一同に会した合同説明会の場において、共生型サービスの制度の周知を行うほか、問い合わせのあった事業者に対して、手続きの説明など行ってきた。

 

今後については、介護保険サービス事業所に加え、障害福祉サービス事業所に対しても、合同説明会の場などによる制度の周知や、障害福祉サービスが不足する地域では、市町と連携して事業者へ個別に働きかけ、新規参入を促していきたいと考えている。

 

また、双方のサービスの実施主体である市町が事業所に対して制度説明会を開催する場合に、資料提供や県内の取組み事例の紹介を行うなど、共生型サービスの普及に向けた取組みを実施していきたいと考えている。

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